しゃれぶし》があった。
アンジョーラは首領、コンブフェールは指導者、クールフェーラックは中心であった。他の二者がより多く光明を与えたとすれば、彼はより多く温熱を与えた。実際、彼は中心たるすべての特長、丸みと喜色とを持っていたのである。
バオレルは一八二二年六月の血腥《ちなまぐさ》い騒動の時、若いラールマンの葬式のおりに顔を出したことがあった。
バオレルはいつも上きげんで、悪友で、勇者で、金使いが荒く、太っ腹なるまでに放蕩者《ほうとうもの》で、雄弁なるまでに饒舌《じょうぜつ》で、暴慢なるまでに大胆であった。最も善良なる魔性の者であった。大胆なチョッキをつけ、まっかな意見を持っていた。偉大なる騒擾者《そうじょうしゃ》、言いかえれば、騒乱のない時には喧嘩《けんか》ほど好きなものはなく、革命のない時には騒乱ほどの好きなものはなかった。いつでも窓ガラスをこわしたり、街路の舗石《しきいし》をめくったり、政府を顛覆《てんぷく》したりすることをやりかねない男で、そういうことをして結果を見たがっていた。十一年間も大学にとどまっていた。法律のにおいをかいだが、それを大成したことはなかった。「決して弁
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