齊の民主派である。
T夫人の客間においては、皆|秀《ひい》でた階級の人々であったから、花やかな礼容の下に、趣味は洗煉《せんれん》されまた尊大になっていた。習慣は無意識的なあらゆる精緻《せいち》さを含んでいた。そしてこの精緻さこそ、既に埋められながらなお生きている旧制そのものだったのである。その習慣のうちのあるものは、特に言葉の上のそれは、いかにも奇妙に思われるものだった。ただ表面だけを見る観察者らは、単に老廃にすぎないものを田舎式《いなかしき》だと見誤ったかも知れない。女に対して将軍夫人[#「将軍夫人」に傍点]などという言葉がまだ言われていた。連隊長夫人[#「連隊長夫人」に傍点]という言葉もまったく廃《すた》れてはいなかった。美しいレオン夫人は、おそらくロングヴィル公爵夫人や、シュヴルーズ公爵夫人などの思い出によってであろうが、侯爵夫人という肩書きよりもそういう名称の方を好んでいた。クレキー侯爵夫人も自ら連隊長夫人[#「連隊長夫人」に傍点]と言っていた。
チュイルリー宮殿において、王に向かって親しく言葉を向ける時には、いつも国王[#「国王」に傍点]という三人称を用いて、決して陛下
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