ていた。
 墓地へ通ずる並み木道に行列がさしかかった時、うれしげなフォーシュルヴァンは棺車をながめ、大きな両手をもみ合わせながら半ば口の中で言った。
「なんという狂言だ!」
 突然棺車は止まった。門のところについたのである。埋葬認可書を示さなければならなかった。葬儀人は墓地の門番に会った。その相談はたいてい一、二分の手間をとるのだったが、その間に、一人の見なれない男がやってきて、棺車のうしろにフォーシュルヴァンと並んだ。労働者らしい男で、大きなポケットのついた上衣を着て、小脇《こわき》に鶴嘴《つるはし》を持っていた。
 フォーシュルヴァンはその見知らぬ男をながめた。
「お前さんは何だね。」と彼は尋ねた。
 男は答えた。
「墓掘りだよ。」
 胸のまんなかを大砲の弾《たま》で貫かれてなお生きてる者があるとしたら、おそらくその時のフォーシュルヴァンのような顔つきをするだろう。
「墓掘り人だと!」
「そうだ。」
「お前さんが!」
「俺《おれ》がよ。」
「墓掘り人はメティエンヌ爺《じい》さんだ。」
「そうだった。」
「なに、そうだったって?」
「爺さんは死んだよ。」
 フォーシュルヴァンは何でも
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