加えて言ったではないか、そしてマドレーヌさんも葬られたと。それはこのことなんだよ。」
「あああなたは笑っていらっしゃる。本気でおっしゃってはいなさらないんですね。」
「本気だとも、ここから出なければならないんだろう。」
「そうですよ。」
「私にもまた負《お》い籠《かご》と覆いとを見つけてくれと、言ったじゃないか。」
「それで?」
「その籠《かご》は樅《もみ》の板でできていて、覆《おお》いは黒いラシャなんだ。」
「いや第一それは白いラシャですよ。修道女たちは白くして葬られるんです。」
「では白いラシャにするさ。」
「あなたは、マドレーヌさん、ほんとに変わった人です。」
 まるで徒刑場の荒々しい大胆な策略ででもあるようなそんな考案が、あたりの平穏な事物から浮かんできて、彼のいわゆる「修道院の杓子定規《しゃくしじょうぎ》」の中に入り込んでくるのを見ることは、フォーシュルヴァンにとってはいかにも意外で、サン・ドゥニ街の溝《みぞ》の中に鴎《かもめ》が魚をあさってるのを見つけた通行人にも似た驚きの情を、感じたのである。
 ジャン・ヴァルジャンは続けて言った。
「人に見つからずにここから出ることが要
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