に下らない日付を針で止めることばかりをやってる些事《さじ》収集家らは、前世紀一七七〇年頃、コルボーにルナールというシャートレー裁判所付きの二人の検事が、パリーにいたことを知っているはずである。ラ・フォンテーヌの物語にある烏《からす》(コルボー)と狐《きつね》(ルナール)との名前である。いかにも法曹界《ほうそうかい》の冷笑《ひやかし》の種となるに適していた。そして間もなく、変なもじりの詩句が、法廷の廊下にひろがっていった。
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コルボー先生は記録に棲《と》まりて、
差し押さえ物件を啣《くわ》えていたりぬ。
ルナール先生はにおいに惹《ひ》かれて、
次のごとくに話をしかけぬ。
「やあ今日は!」……云々《うんぬん》。
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([#ここから割り注]訳者注 ラ・フォンテーヌの物語の初めを参考までに書き下す――烏先生は木の上にとまって、くちばしにチーズをくわえていた。狐先生はそのにおいに惹かれて、こんな言葉を彼にかけた。「やあ今日は……云々」[#ここで割り注終わり])
[#ここで字下げ終わり]
二人の律義《りちぎ》な法律家は、そういう冷評を苦にし、自分の後
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