黷れの苦痛を分かちにない、われわれの希望を力づけ……われわれの家庭の人となったということを、まるで知らないかのようです。けれどわれわれの考えを明らさまに言えば、わがパリーの批評家どもから祭り上げられてるフランスの某芸術家などこそ、われわれにとってはむしろ他国人なのです。」
「実際のところ、」とオリヴィエは言った、「もし芸術に国境があるとすれば、その国境は人種の間の境界というよりも、階級の間の境界と言うべきだ。フランスの芸術とかドイツの芸術とかいうものがあるかどうか、僕は知らない。しかし富んでる者らの芸術があり、また、富んでいない者らの芸術がある。グルックは偉大なる中流人であって、われわれと同階級のものである。ところが、僕は今はっきり名ざしたくないが、フランスの某芸術家などはそうでない。彼は中流階級に生まれてはいるけれど、われわれを不名誉だとし、われわれをしりぞけている。それでわれわれのほうでも、彼をしりぞけてるのだ。」
オリヴィエの言うところは真実だった。クリストフはフランス人をよく知れば知るほど、フランスの善良な人々とドイツのそれらとの間の類似に驚かされた。アルノー夫妻は、芸術に
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