実際、私が表現しようと思ったのは、一日をである。何故に、歌あるいは前奏曲ばかりを集めるのか? それほど不自然で不調和なものはない。魂の自由な動作を伝えようとつとめなければいけない。」――それで彼は、その一連の集を一日[#「一日」に傍点]と名づけた。その各部分には、内心の夢想の連続を簡単に示す小題がついていた。クリストフはそこに、ひそかな捧呈《ほうてい》文や頭字や日付などを書いておいた。それは彼一人にしかわからないものであって、彼に過去の詩的な時を思い起こさせるものであり、あるいは、にこやかなコリーヌ、弱々しいザビーネ、名を知らぬ若いフランスの女など、愛する人々の面影を思い起こさせるものであった。
右の作品以外に、歌曲《リード》の中から――彼には最も気に入り従って公衆には最も気に入らぬものの中から、三十曲ばかりを彼は選んだ。最も「旋律的」な旋律《メロディー》を選ばないように用心して、最も独自性あるものを選んだ。――(人の知るとおり、世人は「独自性ある」ものをいつも非常に恐れる。性格のないものの方が彼らにはよく似てるのである。)
それらの歌曲《リード》は、十七世紀の古いシレジアの詩人ら
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