足な心でながめた。クリストフは水に陥っていた。人々はそれぞれ力を尽くして、彼の頭を下に押し沈めようとした。
 彼らは皆いっしょになって彼へ飛びかかっては来なかった。ある者が最初に陣地を探るため攻撃してきた。クリストフが応戦をしないので、彼はさらに攻撃を重ねた。すると他の者らもついて来た。それから全隊が進んで来た。ある者らは、美しい場所に汚物を残して面白がる若い犬のように、単なる楽しみからその騒ぎに加わっていた。それは無能な新聞記者らから成る別動隊であった。まったく無知であって、それを人に知らせないために、勝者に阿諛《あゆ》し敗者をののしる奴《やつ》らだった。また他の者らは、おのれの主義主張の重みをもち出し、やたらにがなりたてていた。彼らが通ったあとには何物も残らなかった。偉大な批評――虐殺の批評であった。
 クリストフは幸いにも、それらの新聞を読んでいなかった。忠実な四、五の友人は、そのもっとも毒々しいのを注意して送ってくれた。しかし彼はそれをテーブルの上につみ重ねたまま、開こうとも思わなかった。がついに彼の眼は、ある記事の周囲に引かれてる太い赤線に止まった。読んでみると、彼の歌曲《リ
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