け、そのかわり、いいものを書けるようになったら、原稿を買いに来るということだったと話しました。
「それで、あたし二つともわたして来たの。そしたら、今日これを送って来たの。ローリイが見せろってきかないから見せてあげたの。ローリイは、よくできているからもっと書けというの。そしてこのつぎから原稿料を出させるようにしてやるって。あたし、うれしいわ。じぶんで[#「じぶんで」は底本では「しぶんで」]書いたもので食べていけて、みんなのくらしもらくにすることが、できるかもしれないんですもの。」
ジョウは、一気でしゃべって息がきれました。そして、新聞で顔をおおって、涙でじぶんの小説をぬらしてしまいました。ペンで、一人立ちして、愛する人からほめられるようになることは、一ばんジョウにとっては、うれしいことでありました。
第十五 雲のかげの光
「十一月って、いやな月ね。」と、メグがいったのがきっかけで、ジョウもエミイも、霜がれの庭をながめながら、いろんな気のひきたたない話をしていると、べつの窓から外を見ていたベスが、
「うれしいことが二つあるわ。おかあさんは町からお帰りだし、ローリイ
前へ
次へ
全262ページ中173ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
水谷 まさる の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング