せの、ひたいの小さなカールをひっぱりながらいいました。
「ローリイは、わたしたちの週報を笑いものにし、あとでわたしたちをからかうでしょう。」
 すると、スノーダグラス氏は、はじかれたようにとびあがって、熱をこめて、
「わたしは紳士として誓います。ローリイはそんなことは致しません。かれは書くのがすきで、わたしたちの書いたものに趣きをそえ、わたしたちが[#「たちが」は底本では「たが」]センチメンタルになるのを防いでくれると思います。そう思いませんか? わたしたちは、かれにすこししかなし得ませんが、かれはわたしたちにたくさんのことをしてくれます。よって、かれに会員の席をあたえ、もし入会すれば、よろこんで迎えたいと思います。」
 いつも受けている利益をたくみに暗示されたので、ベスのタップマン氏は、すっかり心をきめたようすで立ちあがりました。
「そのとおりです。たとえ、すこしぐらいの不安はあっても、かれを入会させましょう。もしかれのおじいさんも、はいりたければ入会させてよいと思います。」
 ベスのこの力ある発言に、みんなおどろき、ジョウは席をはなれて握手を求めに来ました。
「さあ、それでは、もう
前へ 次へ
全262ページ中118ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
水谷 まさる の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング