塞を黄金《きん》の鍵でもってあけようとしておるのですよ、そのために今わたくしを相手に力み返っておりますので。つまり、わたくしから金をもぎ取ろうとたくらんでおるのでございます。もうこれまでにも、この淫売のために何千という金を湯水のようにつぎこんでおるのですからなあ。だから、のべつ借金ばかりしているんです。しかも誰から借りているんだとお思いになります! なあミーチャ、言おうか言うまいか?」
「お黙りなさい!」とドミトリイ・フョードロヴィッチが叫んだ。「僕の出て行くまで待ってください。僕のいる前で純潔な処女をけがすようなことは言わせません……。あなたがあの女《ひと》のことをおくびに出したという一事だけでも、あの女《ひと》の身のけがれです……僕は断じて許しません!」
彼は息をはずませていた。
「ミーチャ! ミーチャ!」と、フョードル・パーヴロヴィッチは弱々しい神経的な声で、涙を無理に絞り出しながら叫んだ。「いったい生みの親の祝福は何のためなんだ? もしわしがおまえをのろったら、そのときはどうなるのだ?」
「恥知らずな偽善者!」と、ドミトリイ・フョードロヴィッチは狂暴にどなりつけた。
「これが
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