ょうか? どうしてあたしのそばへ寄って、お話をしようとしないんでしょう? なぜこの人は家へ来てくれないんでしょう? あなたがお出しなさらないの? だって、この人がどこへでも出て歩くことは、あたしたちようく知っててよ。あたしのほうからこの人を呼ぶのはぶしつけだから、この人から先に思い出してくれるのが本当だわ、もし忘れないでいてくれるのなら……いいえ、だめだわ、あの人は今、行をしているんですもの! だけど、なんだってあの人にあんな裾《すそ》の長い法衣を着せたの……駆け出したら転ぶじゃないの……」
そして彼女は不意にこらえきれなくなって、片手で顔を隠すと、持ち前の神経的な、からだじゅうをゆすぶるような、声を立てぬ長い笑い方で、激しく、とめどなく笑い続けるのであった。長老は微笑を含みながら彼女のことばを聞き終わると、優しく祝福してやるのだった。リーズは長老の手に接吻をしようとした時、突然その手を自分の眼に押し当てて泣き出した。
「ね、あたしを怒らないでちょうだい、あたしはばかだから、なんの値打ちもないのよ……アリョーシャがこんなおかしな女のところへ来たがらないのも、もっともかもしれないわ、い
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