ぞあれを祝福してくださいまし、祝福して!」不意に彼女は飛び上がった。
「お嬢さんは愛を受ける値打ちがありませんじゃ。お嬢さんが初めからしまいまでふざけておられたのを、わしはちゃんと知っておりますぞ」と長老は冗談まじりに言った。「あんたはどういうわけで、しじゅうアレクセイをからかいなさったのじゃ!」 
 事実リーズは初めからしまいまでその悪戯《いたずら》に心を奪われていたのである。彼女はもうとうから――この前のときから、アリョーシャが彼女に羞《はに》かんで、なるべく彼女のほうを見まいとしているのに気がついた。それが彼女にはひどくおもしろかったのだ。彼女は根気よく待ち構えて、相手の視線を捕えようとした。アリョーシャはしつこく自分に注がれた視線に耐えきれないで、打ち勝ちがたい力に引きずられて、不覚にも自分から娘のほうを見やる。とたちまち彼女はまともに相手の顔を見つめながら、勝ち誇ったような微笑をにっと浮かべる。アリョーシャはいっそう羞《はに》かんで焦《じ》れるのであった。とうとうしまいには、彼はすっかり顔をそむけて、長老の後ろへ隠れてしまった。数分の後、彼はまた同じ打ち勝ちがたい力に引き寄せ
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