んだ。「あなたのおっしゃることは、いちいちわたくしの心を突き通すようでございます。ですけれど、幸福《しあわせ》……幸福《しあわせ》……それはいったいどこにあるのでございましょう? ああ、あなたがもしわたくしどもに今日、二度目の対面をお許しくださるほど、御親切でいらせられますのなら、この前申し上げなかったことを――思いきってよう申し上げなかった、長い長いあいだのわたくしの悩みの種をお聞きくださいまし! わたくしが悩んでおりますのは、お許しくださいまし、わたしが悩んでおりますのは……」こう言いながら熱烈な感情の発作にかられて、夫人は長老の前に両手を組み合わせた。
「とりわけ何ですかな」
「わたくしの悩んでおりますのは……不信でございます……」
「神を信じなさらぬのかな?」
「いいえ、違います、違います、そんな大それたことは考えもいたしません。けれど来世――それが大きな謎でございます! これに対しては誰ひとり、誰ひとりとして答えてくれる者がございません! どうぞお聞きくださいまし。あなたはお医者でいらっしゃいます、あなたは人の心をお見抜きになるかたでいらっしゃいます。わたくしは、もちろん自分
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