り、
大きなその海にどしんとたおしたら、
それこそ、どんなにどんなに大きい音だろな。
[#改ページ]
空はじめじめ
空はじめじめ、
雨もよい、
ちっちゃなおじいさんにでおうたら、
身ぐるみ革《かわ》きて、
あごに無縁帽《シャッポ》つんだして、
「おさむう、おさむう、こんにちは」
空はじめじめ、
おわかれと、
よぼよぼなかまが手をにぎり、
身ぐるみ革きて、
あごに無縁帽《シャッポ》つんだして、
「さよなら、さよなら、またいつか」
[#改ページ]
アアサア王
アアサア王の御治世《ごじせい》じゃ、
アアサア王はよいかたで、
挽割麦《ひきわり》三斤《さんぎん》ぬゥすんで、
袋形《ふくろなり》のプッジングをこさえよか。
いよいよ王さまのお手製で、
それには山もり乾《ほし》ぶどう、
拇指《おやゆび》二つよりかまだふとい
脂肉《あぶらにく》を二塊《ふたきれ》どしこんだ。
王さまとおきさきとがまずめして、
つぎに大臣たちがおしょうばん、
そしてその夜のおあまりは、
翌朝《よくあさ》おきさきが油揚《あぶらあ》げ。
[#改ページ]
がぶがぶ、むしゃむしゃ
どうしたことだえ、このおば
前へ
次へ
全62ページ中46ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
北原 白秋 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング