でよ。
もうもうわたしはかまやせぬ。
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何人何びき何ぶくろ
セント・イブへとわしがおまいりするときに、
わしがあったは男ひとりにおかみさんが七人《しちにん》、
そのどのおかみさんもふくろを七つ、
そのどのふくろにもねこめが七つ、
そのどのねこにもこねこが七つ。
セント・イブへとおまいりするのが、
さてさて、何人《なんにん》何《なん》びき何ぶくろ。
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のむもの
世界が一つのパイなら、
海がすっかりインキなら、
木がまたチイズとパンならば、
おれたちののむものそりゃ、なんだ。
それこそ甲羅《こうら》経《へ》たじじいめでも
頭をかかえてちょいとまいろ。
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ちびねこ、さんねこ
「ちびねこ、さんねこ、かわいの子、
どこへおまえはいってたの」
「あたいはいってたの、ロンドンに、
おめみえしたのよ、女王さまに」
「ちびねこ、さんねこ、かわいの子、
そこでおまえはなにしたの」
「そうそ、玉座のおいすもと、
ねずみをちょろまかつかまえた」
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雨もよう
いぬとねことがお友達にあいに、
ちょいと、街《まち》からつれだっ
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