、「枕《まくら》かむ」と活用せしめたのと同じである。然《しか》らば、半《なから》き・半《なから》く等の活用形がある筈《はず》だろうといわんが、其処が滑稽歌《こっけいか》の特色で、普通使わない語を用いたのであっただろう。それゆえ、この歌に応《こた》えた、「檀越《だむをち》や然《し》かもな言ひそ里長《さとをさ》らが課役《えつき》徴《はた》らば汝《なれ》も半《なから》かむ」(巻十六・三八四七)という歌の例と、万葉にただ二例あるのみである。この応え歌は、「檀那《だんな》よ、そう威張りなさるな、若し村長さんが来て、税金や労役の事でせめ立てるなら、あなたも半分になってしまいましょう。どうです」というので、二つとも結句は、「半《なから》かむ」でなくては面白くない。またいずれの古鈔本も「半甘」で、他の書き方のものはない。愚案は、昭和十三年一月アララギ、童馬山房夜話参看。

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吾《わ》が門《かど》に千鳥《ちどり》しば鳴《な》く起《お》きよ起《お》きよ我《わ》が一夜《ひとよ》づまひとに知らゆな 〔巻十六・三八七三〕 作者不詳
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