るるものからに継《つ》ぎて見《み》まくの欲《ほ》しき君《きみ》かも 〔巻十一・二五五四〕 作者不詳
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 作者不明。お目にかかれば、お恥かしくて顔を隠したくなるのですけれど、それなのに、度々あなたにお目にかかりたいのです、という女の歌である。つつましい女が、身を以《もっ》て迫《せま》るような甘美なところもあり、なかなか以て棄てがたい歌である。「面隠さるる」は面隠《おもがくし》をするように自然になるという意。「玉勝間《たまかつま》逢はむといふは誰なるか逢へる時さへ面隠《おもがくし》する」(巻十二・二九一六)の例がある。「ものからに」は、「ものながらに」、「ものであるのに」の意。「路《みち》遠み来じとは知れるものからに然《し》かぞ待つらむ君が目を欲《ほ》り」(巻四・七六六)の「ものからに」も同様で、おいでにならないとは承知していますのに、それでも私はあなたをお待ちしていますという歌である。白楽天の琵琶行に、猶抱[#二]琵琶[#一]半遮[#レ]面の句がある。

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人《ひと》も無《な》き古《ふ》りにし郷《さと》にある人《ひ
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