等に、ジヤンケンで頒けてやらうと云つても、一向欲しがらぬのには拍子拔けがしたと同時に、私の家に私同樣の考古癖者が居ないのに安心したことである。――私にも何か石器時代論を書けとの命令であるが、それは近頃あちこちへ書いたこともあるので、若い人々に讓つて、私はたゞわけもない此の石鏃の思出話を綴つて、御茶を濁すことにした。
[#地から3字上げ](ドルメン四ノ六、昭和一〇、六)



底本:「青陵随筆」座右寶刊行會
   1947(昭和22)年11月20日発行
初出:「ドルメン」
   1935(昭和10)年6月
入力:鈴木厚司
校正:門田裕志
2004年5月18日作成
青空文庫作成ファイル:
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