かいな、あんなに親切な、あれほど友人としてたのもしいかれに会うことにただ一つの楽しい希望《きぼう》を持った。
七時すこしまえにわたしはあわただしいほえ声を聞いた。するとかげからカピがとび出した。かれはわたしのひざにとびついて、やわらかいしめった舌《した》でなめた。わたしはかれを両うでにだきしめて、その冷《つめ》たい鼻にキッスした。マチアがまもなく姿《すがた》を現《あらわ》した。二言三言でわたしはバルブレンの死んだこと、自分の家族を見つける望《のぞ》みのなくなったことを告《つ》げた。
するとかれはわたしの欲《ほっ》していたありったけの同情《どうじょう》をわたしに注《そそ》いだ。かれはどうにかしてわたしをなぐさめようと努力《どりょく》した。そして失望《しつぼう》してはいけないと言った。かれはいっしょになって、まじめに両親を探《さが》し出すことのできるようにしようと、心からちかった。
わたしたちはオテル・デュ・カンタルへ帰った。
捜索《そうさく》
そのあくる朝バルブレンのおっかあの所へ手紙を出して、不幸《ふこう》のおくやみを言って、かの女の夫《おっと》の亡《な》くなる
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