の寝台《ねだい》の下にいることを思い出したわたしは、かれを呼《よ》んだ。かれはのこのこはい出して来た。
「マチアです」とわたしは言った。「ぼくの兄弟のね」
「おお、ではおまえ、ご両親にお会いかえ」とかの女はさけんだ。
「いいや、これはぼくの仲《なか》よしです。でもほんとうの兄弟同様なんです。それからこれがカピです」とかの女がマチアとあいさつをすますとわたしはこうつけ加えた。「さあ、カピターノ、ご主人さまのお母さんにごあいさつしろ」
 カピは後足で立って、もったいらしくバルブレンのおっかあにおじぎをした。かの女は腹《はら》をかかえて笑《わら》った。これでかの女のなみだはすっかり消えてしまった。マチアはわたしに向かっていよいよ不意討《ふいう》ちにとりかかれという合図をした。
「さあ、行って庭がどんなふうになっているか見て来よう」とわたしは言った。
「わたしはおまえさんの花畑はそっくりそのままにしておいたよ」とかの女は言った。「いつかおまえがまた帰って来るだろうと思ったからねえ」
「ぼくのきくいもを食べましたか」
「ああ、おまえはわたしに不意討《ふいう》ちを食わせるつもりで、あれを植えたんだ
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