とりわけ、単に私をかつて作り出した原因のみがここで問題であるのではなく、むしろ主として私を現在保存しているところの原因が問題であるのであるからして、無限への進行があり得ないことは十分に明かであるから。
なおまた、私を作り出すためにはおそらく多くの部分的原因が協力したのであって、私はその一つから私の神に帰する完全性のうちの或る一つの観念を、他のものから他の完全性の観念を受け取ったのであり、従ってこれら一切の完全性はたしかに宇宙のうちどこかに見出されるであろうが、しかしこれら一切が同時に、神であるところの或る一つのものにおいて、結合せられたものとしては見出されないであろう、と想像することもできない。なぜなら、反対に、統一、単純性、すなわち神のうちにある一切のものの不可分離性は、神のうちにあると私が理解する主要な完全性のうちの一つであるからである。また確かに、神のかかる一切の完全性の統一の観念は、私をしてまた他の完全性の観念をも有せしめたのではないような、何らかの原因によって、私のうちに置かれ得なかったはずである。というのは、この原因は、私をして同時にこれらの完全性がいったい何ものであるか
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