]、けだし彼等もしこの世のものを賞で得るほど知り得たりとせば[#「けだし彼等もしこの世のものを賞で得るほど知り得たりとせば」に傍点]、いかにしてその主なる神をさらに容易に見出さざりしぞ[#「いかにしてその主なる神をさらに容易に見出さざりしぞ」に傍点]、とあるのであります。またロマ書第一章には、彼等、弁解することを得ず[#「弁解することを得ず」に傍点]、と言われております。そしてまた同じ箇所にある、神に就きて知られたる事柄は彼等において顕わなり[#「神に就きて知られたる事柄は彼等において顕わなり」に傍点]、という言葉によりまして、神について知られ得る一切のことがらは、他の処においてではなく我々の精神そのものにおいて求めらるべき根拠によって、明白にし得るということが告げられていると思われるのであります。しからば、いかにして然るか、いかなる道によって神はこの世のものよりもさらに容易にさらに確実に認識せられるかを探究いたしますことは、私に無関係なことではないと考えた次第であります。
また霊魂に関しましては、多くの人々はその本性は容易に究明せられ得ないと判断いたしており、そして或る者は人間的な
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