るので。
リンデン とんでもないこと、こちらへそんなご迷惑をかけてすむものですか。さようなら、あなた色々とご親切にありがたうございました。
ノラ さようなら、又すぐお目に掛りませう。無論今晩またいらつしやるでせうね? それから、あなたもね、先生。え? 達者でゐたらでしよ? 達者にきまつてるぢやありませんか。澤山着て、暖かにさへしていらつしやれば大丈夫ですよ。(皆々話しながら廊下へ出て行く。外では階段の上で子供達の聲が聞える)來た來た。(ノラ走つて行つて扉を開ける)お這入り、お這入り(屈んで子供に接吻する)おゝ、いゝ子/\。御覽なさいよ、クリスチナさん。可愛いゝでせう?
ランク 吹きさらしでお喋りをしてゐちやいけませんよ。
ヘルマー さあ、リンデンの奧さん、母親でなくちや此の寒さにあゝしてゐられるものぢやありません。
[#ここから3字下げ]
(ランク、ヘルマー、リンデン夫人、皆々階段を下りて行く。アンナが子供を連れて室に入る。ノラも一緒に入つて來て、エレンが扉をしめる)
[#ここで字下げ終わり]
[#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]
ノラ お前たち、まあ元氣だわねえ。頬つぺたの赤
前へ
次へ
全147ページ中37ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
イプセン ヘンリック の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング