友、平公高尾はやられ、
畏友、武郎有島は自ら去る。
今又、
知己、先輩の
『杉』を失ふ――噫!
『俺』は生きてる。
――やる?
――やられる?
――自殺する?
自殺する爲めに生れて來たのか。
やられる爲に生きてゐるのか。
病死する前に――
やられる先手に――
瞬間の自由!
刹那の歡喜!
それこそ黒い微笑、
二足の獸の誇り、
生の賜。
『杉よ!
眼の男!
更生の靈よ!』
大地は黒く汝のために香る。
――一九二三・一一・一〇――
底本:労働運動 大杉栄・伊藤野枝 追悼号 大正13年3月1日
ウニタ書舗 1971(昭和46)年11月26日復刻発行
入力:田島曉雄
校正:Juki
1999年5月23日公開
1999年8月17日修正
青空文庫作成ファイル:
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